大きな腰窓が暮らしとまちをつなぐ
敷地は閑静な住宅街に位置する南北に細長い小さな敷地である。閑静な住宅街ではあるが、東側の道路は大通りの抜け道となっていることから比較的交通量が多く、道路との距離を確保する必要があった。東側には向かいの家の生垣が生い茂り、西側は隣地の庭と駐車場が連なり、池の土手まで視界が抜けるような環境であった。(低層住宅地に見られる宅地制限により、150㎡以上の敷地が多く、前面道路側は駐車場と庭が連なるような環境が広がる)
そこで建主要望により敷地いっぱいに建築を建てつつも、周辺の環境を借景として取り込むように東側に大きな開口を4つ開けた。腰窓にしては高く大きく、2階にしては低い位置に設けた窓は、周辺に対して建築を小さく感じさせ、内部には落ち着いた明るい環境を作り出す。小さい敷地だからこそ周辺環境に頼りながら、かつその環境と一対一に対応するのではなく、それを拡大縮小しながら取り入れ、周辺環境と共にあり続ける建ち方を目指した。
箕面の家
type     House
location     大阪府箕面市
date     2021.05
size      99.62㎡
structure   赤澤 資貴
furniture   小久保 竜季
photo     大竹 央祐
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